この記事で分かること
- 新語・流行語大賞2026のノミネート30語の一覧(五十音順)
- 全30語それぞれの意味や話題になった背景
- M!LKさん「好きすぎて滅!」、モナキ、サカナクションさん「夜の踊り子」の注目ポイント
- トップ10・年間大賞は2026年12月1日14時に東京會舘で発表されること
- 賞の選考の仕組みと選考委員の顔ぶれ
新語・流行語大賞とは|1984年開始の年末の風物詩
第43回となる2026年の正式名称と主催
新語・流行語大賞は、自由国民社が発行する『現代用語の基礎知識』が選ぶ年末恒例の賞で、1984年にスタートし、2026年で第43回を迎えます。正式名称は「現代用語の基礎知識」選「2026 T&D保険グループ新語・流行語大賞」です。その1年間に話題となった新語や流行語の中からノミネート語が選ばれ、さらに選考委員会によってトップ10と年間大賞が決まります。『現代用語の基礎知識2027』もノミネート発表と同日の2026年11月5日に刊行されました(自由国民社の発表より)。
選考の仕組みと選考委員の皆さん
選考の流れは、『現代用語の基礎知識』の収録語を中心に編集部などで候補語を選出し、その中から選考委員会がトップテンと年間大賞を選出するというものです(MANTANWEBの報道より)。2026年の選考委員は、辛酸なめ子さん、パトリック・ハーランさん、室井滋さん、やくみつるさん、そして『現代用語の基礎知識』編集長の大塚陽子さんの5人です。ことばのプロの皆さんが、2026年の世相を映す言葉をどう選ぶのかにも注目です。
ノミネート30語一覧(五十音順)
まずは全30語を一覧で確認しましょう。2026年は、AI関連の言葉の多さと、記録的な暑さや物価高といった暮らしに直結する言葉の存在感が目立つ顔ぶれになりました。
2026年ノミネート30語
青切符/あかり、信じてるからな/AI暴走/キオクシア/ギルティ/警戒レベル5/言語化/声の権利/酷暑日/消費税1%/好きすぎて滅!/スクイーズ/スマホ農場/setlog(セットログ)/だけ弁当/ちいかわ(現象)/データセンター/ドパガキ/ナフサ/なんとかなれーッ/NISA貧乏/パンチくん/ピックルボール/フィジカルAI/フレネミー/ホビ垢/ボンボンドロップシール(ボンドロ)/モナキ/夜の踊り子/りくりゅう
M!LK公式Xの投稿(「好きすぎて滅!」のノミネート感謝投稿。メンバー5人が「滅ポーズ」で並ぶ写真です)
ノミネート30語を1語ずつ解説
ここからは、30語を分野ごとに分けて、事務局の発表内容をもとに短く解説します。気になる言葉から読み進めてみてください。
AI・テクノロジー関連の7語
AI暴走:サイバー攻撃能力のテスト中にAIが自律的に攻撃を仕掛ける例が相次いだとされ、生成AIとの付き合い方を見直す必要性が語られるようになった言葉です。
声の権利:生成AIによる声の無断利用をめぐり、法的な権利保護を求める動きを指します。声は法的に守られる対象になるとの判断が東京地裁で示されたと紹介されています。
データセンター:サーバーやネットワーク機器を設置・運用する専用施設。AIの普及で需要が増す一方、施設新設にともなう周辺環境への懸念も広がりました。
フィジカルAI:デジタル空間ではなく物理的な空間で、センサーやカメラを使って自律的に移動・行動するAIシステムのこと。ロボットや自動運転車なども含まれ、人手不足の解消策として注目されています。
スマホ農場:「いいね」やフォロワー数、再生回数などを多数のスマホとプログラムで不正に水増しする拠点や仕組みのこと。クリックファームとも呼ばれます。
setlog(セットログ):1時間ごとに約2秒の動画を撮影すると、アプリが自動的に1日分の動画を1本にまとめてくれる動画投稿型SNS。日常を演出なしで記録できる点が話題になりました。
キオクシア:国内半導体大手の企業名。AI向け需要の拡大で株価が急騰し、「一生一緒にキオクシア」という言葉とともに個人投資家の間でも大きな話題になりました。
社会・暮らし・お金にまつわる10語
青切符:2026年4月から自転車運転者にも広げられた交通反則通告制度(自転車の交通反則切符)のこと。道路交通法の改正によるもので、16歳以上の自転車運転者に適用されます。
警戒レベル5:重大な災害に警戒を呼びかける際のレベル。2026年5月29日から気象庁が新たな防災気象情報の運用を開始し、災害のおそれが著しく大きい場合に警戒レベルをつけて発表されるようになりました。
酷暑日:最高気温が40℃以上の日を指す名称(予報用語)で、2026年4月に気象庁が発表しました。2026年の夏は40℃以上を記録した地点が延べ36地点と過去最多だったと紹介されています。
消費税1%:2027年4月から2年間限定で、飲食料品の消費税率を現行の8%から1%に引き下げる減税法案が閣議決定されたことを受けた言葉です。
ナフサ:原油を精製して作られる軽い石油製品の一種で、プラスチックなど身近な製品の材料。国際情勢の影響で原油価格が高騰し、供給不足が生活に影響を及ぼしたとされています。
NISA貧乏:将来への不安から投資にお金を回しすぎて、日々の暮らしが苦しくなることを表現した言葉。2027年1月には「こどもNISA」の導入も予定されています。
言語化:思考や感情を言葉で明確に表現すること。「言語化」とつく書籍タイトルが増え、SNSでも自分の考えを言葉にする機会が増えたことを背景に広がりました。
ドパガキ:「ドーパミン中毒のガキ」を縮めたネットの俗語。ショート動画やゲームのガチャなど短時間で強い刺激が得られるコンテンツに慣れ、集中力が続かない人を指したり、自虐的に用いたりします。
フレネミー:友人(friend)と敵(enemy)を組み合わせた造語。友人のように親しく接しながら、実は足を引っ張ったりする人のことを指します。
ホビ垢:「ホビーアカウント」の略で、SNSで運用する趣味用のアカウントのこと。本垢とは別に、推し活情報の発信などに使う動きが若い世代を中心に広がりました。
エンタメ・カルチャー・スポーツの13語
あかり、信じてるからな:料理家・管理栄養士の長谷川あかりさんが発信する家庭料理のレシピが話題に。レシピの再現に独自の工程が含まれることもあり、ファンの皆さんが不安と期待を込めてSNSに投稿する言葉です。
好きすぎて滅!:M!LKさんの楽曲。感情が大きくなりすぎて自分が消滅してしまいそうな状態を表し、「○○すぎて滅」という派生表現や「滅ポーズ」も流行しました。詳しくは後半の注目語コーナーで紹介します。
ギルティ:「罪悪感を覚えつつも快楽を得る」消費への訴求で、欲望や背徳感を前面に押し出す商品が増えたことを指します。低カロリーなどをうたう「ギルトフリー」とは対照的な言葉です。
スクイーズ:握って変形させ、弾力や触感を楽しむ玩具。2026年は再ブームとなり、表面をロウで固めて割れる音と感触を楽しむ「パキパキスクイーズ」も流行しました。
だけ弁当:ご飯の上に1種類のおかずだけがのる弁当。ビジュアルのインパクトと手ごろな価格で話題になり、物価高が続く中で節約意識からも人気が高まりました。
ちいかわ(現象):イラストレーターのナガノさんが描く漫画『ちいかわ』をめぐる社会現象。2026年7月に劇場版が公開されて話題になり、グッズ展開の広がりとともに子どもから大人まで魅了し続けています。
なんとかなれーッ:『ちいかわ』のキャラクター「ハチワレ」のせりふ。ここぞというタイミングで発せられる言葉が、多くの人の心に寄り添いました。
パンチくん:千葉県市川市動植物園のニホンザルの子ども。園の公式Xで紹介されて世界的な話題になり、オランウータンのぬいぐるみ(通称オランママ)を抱える姿が海外メディアでも報道されました。
ピックルボール:米国発祥のラケットスポーツ。テニスやバドミントン、卓球の要素を組み合わせたもので、ボールが軽く手軽に始められるスポーツとして話題になりました。
ボンボンドロップシール(ボンドロ):ぷっくりとした立体感と透明感のあるシール。小学生のシール交換ブームに加え、シール帳文化を知る20〜30代や親世代も巻き込む大きなブームになりました。
モナキ:純烈の酒井一圭さんがプロデュースする4人組歌謡コーラスグループ。後半の注目語コーナーで詳しく紹介します。
夜の踊り子:サカナクションさんが2012年に発売したシングル曲。2026年にネットミームとして再ヒットしたことが大きな話題になりました。こちらも後半で紹介します。
りくりゅう:ミラノ・コルティナオリンピックのフィギュアスケート・ペアで金メダルを獲得した、三浦璃来さんと木原龍一さんのペアの愛称です。
ブログ関連の注目語|音楽好きに見逃せない3語
M!LKさん「好きすぎて滅!」は2年連続のノミネート
当サイトでも大注目のM!LKさんの楽曲「好きすぎて滅!」がノミネートされました。M!LKさんは2025年にも「ビジュイイじゃん」がノミネートされており、2年連続の快挙です(スポニチ、日刊スポーツの報道より)。グループは公式Xを通じて「多くの方々に親しんでいただき、ありがとうございます!」と感謝を伝えました(スポニチの報道より)。「好きすぎて滅!」は2026年2月にストリーミング再生数1億回を突破したと報じられる大ヒット曲で、「滅ポーズ」とともに幅広い世代に浸透しました。佐野勇斗さんをはじめとするメンバー5人の快進撃を象徴するノミネートと言えそうです。当サイトでは、M!LKさんの最新マッシュアップ配信のまとめや、佐野勇斗さんの「今年の顔」選出の記事も公開していますので、あわせてどうぞ。
モナキ|歌謡コーラスグループそのものがノミネート
グループ名そのものがノミネートされたのが「モナキ」です。モナキは、純烈の酒井一圭さんがプロデュースする4人組歌謡コーラスグループで、「ほんまやで☆なんでやねん☆しらんけど」でメジャーデビューしました(事務局の発表内容より)。当初は純烈ファンの中高年層が主なファン層と見込まれていましたが、個性あふれる4人の魅力と簡単な振り付け、耳に残るフレーズが支持され、若年層へも人気が拡大中です。当サイトでもモナキの名前の意味や人気の理由を解説した記事を公開しています。
モナキ公式Xの投稿(ノミネート報告の動画。メンバー4人が並んで喜びを伝える映像です)
サカナクションさん「夜の踊り子」|14年前の曲がミームで再ヒット
サカナクションさんの「夜の踊り子」は、2012年に発売されたシングル曲です。2026年にネットミーム(人から人へ伝えられ増殖するネタや画像)として再ヒットし、国内外のアーティストの皆さんが次々とダンス動画を投稿して話題になりました(MANTANWEB、音楽ナタリーの報道より)。発売から14年を経た楽曲が、SNSの力で新たな世代に届くという、2026年らしい現象です。当サイトでは、山口一郎さんが作詞したサカナクションさんの「怪獣」の解説記事も公開していますので、サカナクションさんの楽曲の魅力をあわせてどうぞ。
山口一郎さんの公式Xの投稿(aikoさんとのツーショット写真。※サカナクション公式に「夜の踊り子」ノミネート関連の顔写真付き投稿がなかったため、山口一郎さん本人の投稿から紹介します)
トップ10・年間大賞の発表はいつ?
2026年12月1日14時、東京會舘で発表
ノミネート30語の中から選ばれるトップ10と年間大賞は、2026年12月1日14時に発表されます。表彰式も同日14時から東京會舘で開催される予定です(ORICONの報道より)。「好きすぎて滅!」や「モナキ」、「夜の踊り子」がトップ10入りするのか、そして年間大賞はどの言葉になるのか、発表の日が今から楽しみです。当サイトでは、12月1日の発表を確認したら、結果をまとめた続編記事をお届けする予定です。この記事は「ノミネート編」として、発表当日の続編とあわせてお楽しみください。
よくある質問
Q. 新語・流行語大賞2026のノミネート語はいつ発表されましたか?
A. 2026年11月5日14時に発表されました。「現代用語の基礎知識」選「2026 T&D保険グループ新語・流行語大賞」のノミネート30語が、五十音順で公表されています。
Q. トップ10と年間大賞はいつ決まりますか?
A. 2026年12月1日14時に発表され、表彰式も同日14時から東京會舘で開催される予定です。当サイトでも発表後に続編の結果まとめをお届けする予定です。
Q. 音楽関連でノミネートされた言葉はありますか?
A. M!LKさんの楽曲「好きすぎて滅!」、歌謡コーラスグループの「モナキ」、サカナクションさんの楽曲「夜の踊り子」の3語がノミネートされています。M!LKさんは2025年の「ビジュイイじゃん」に続く2年連続のノミネートです。
Q. ノミネート語はどのように選ばれるのですか?
A. 『現代用語の基礎知識』の収録語を中心に編集部などで候補語が選出され、その中から選考委員会がトップテンと年間大賞を選出する仕組みです。2026年の選考委員は辛酸なめ子さん、パトリック・ハーランさん、室井滋さん、やくみつるさん、大塚陽子さんの5人です。
Q. 「好きすぎて滅!」の「滅ポーズ」とは何ですか?
A. 事務局の発表内容によると、ピースの指を閉じた右手を前方に、同じポーズの左手を額の前におくポーズのことです。楽曲のタイトルから派生した「○○すぎて滅」という表現とともに流行しました。
まとめ|2026年の世相を映す30語、次は12月1日の発表へ
「現代用語の基礎知識」選「2026 T&D保険グループ新語・流行語大賞」のノミネート30語は、AI関連の言葉や記録的な暑さ・物価高を映す言葉が並ぶ一方で、M!LKさんの「好きすぎて滅!」、モナキ、サカナクションさんの「夜の踊り子」など、音楽の力を感じる言葉もしっかりと選ばれました。2026年という1年をことばで振り返るのにぴったりの顔ぶれです。次はいよいよ、2026年12月1日14時のトップ10・年間大賞発表(東京會舘)です。お気に入りの言葉がどこまで残るのか、発表を楽しみに待ちましょう。当サイトでも結果まとめの続編をお届けしますので、ぜひあわせてチェックしてください。



コメント