『劇場版「鬼滅の刃」猗窩座再来』感想!面白い!見どころ解説

アニメ
スポンサーリンク

2025年7月18日に公開された『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』が映画界に新たな伝説を刻みました。公開4日間で興行収入73億円を突破し、前作『無限列車編』の記録を更新する驚異的なスタートを切ったそうです。その圧倒的な魅力と見どころを詳しく解説していきます。【以下ネタバレを含みます。ご注意ください。】

圧巻の映像美と無限城の迫力

スケール感の圧倒的な表現

本作最大の見どころは、なんといっても無限城という原作でも盛り上がる戦場で繰り広げられる戦闘シーンです。無限城は刻一刻とその構造を変化させており、地形がいきなり変わる、キャラクターが別の位置に飛ばされるなど複雑なアクションが多発します。まるでメガロポリスのような広大で複雑な領域となった無限城は、3DCGを駆使して見事に再現されており、どこまでも広く、緻密で、奥行きのある映像が出来上がっています。

制作陣の努力も驚異的で、当初は無限城のレンダリングに3年6か月かかると算定されていたそうです。最新設備とリソースを投入したことにより時短でき、圧倒的な映像が実現したそうです。

戦闘シーンのクオリティが別次元

戦闘シーンの密度も大幅にアップしており、原作では描ききれなかった技の動きやエフェクト、精神的な駆け引きが精微に描写されています。猗窩座が繰り出した奥義「青銀乱残光」のシーンでは、高速の乱れ打ちの技を表現するため、約1分間で5,000枚以上の作画が行われたという驚異的な制作エピソードも明かされています。

感動の物語展開とキャラクターの成長

胡蝶しのぶと童磨の宿命の対決

本作では、蟲柱・胡蝶しのぶと上弦の弐・童磨の戦いが描かれます。しのぶの姉にして花柱・胡蝶カナエを殺した張本人との復讐劇は、命を削るような熱の込もった演技で表現されており、感動の涙なしには見られません。童磨を演じる宮野真守さんの怪演も評価が高く、難しい役柄を演じ切りました。

善逸の覚醒と兄弟子との因縁

我妻善逸と新たな上弦の陸となった獪岳との兄弟弟子対決も大きな見どころです。善逸の「本気モード」は普段のコミカルな一面とは対照的で、背中越しに「やるべきこと……やらなくちゃいけないことがはっきりしただけだ」と低く静かな声で語るシーンは印象的です。勝負の決め手となる雷の呼吸 漆の型・火雷神は渾身の演出と劇伴で、本作の瞬間最大風速といえる盛り上がりを見せます。

炭治郎と義勇の共闘による猗窩座戦

クライマックスは水柱・冨岡義勇と竈門炭治郎による上弦の参・猗窩座との戦いです。炭治郎が鬼殺隊に入るきっかけとなり、同じ水の呼吸を操っていた義勇とのコンビは唸らされるものがあります。初めて本格的に描かれる冨岡義勇の水の呼吸の技は超強力で、どの技も迫力満点で、リピートで映画館に足を運びたくなります。

155分の大ボリュームが生み出すクオリティ

なぜ長尺が歓迎されるのか

本作の上映時間155分という長さは、ファンにとって「やっとこのクオリティをじっくり堪能できる時間」として大歓迎されています。155分は「長すぎ」ではなく「ありがたい」という評価が多く聞かれます。原作のクライマックスを丁寧に描いているため、この壮絶なバトルをカットせず、全て描き切ってくれるのは、原作ファンでも十分楽しめる内容になっています。

冒頭からクライマックス

初っ端から戦闘モード全開で、常に展開が動いている状態です。緩急の急の勢いが凄く、スクリーンから少しでも目を離したら自分も頸を斬られてしまいそうなほどの緊迫感ある展開の連続が素晴らしいと評価されています。

豪華声優陣の熱演が光る

説明台詞を感じさせない演技力

『鬼滅の刃』の特徴として、キャラクターたちが懇切丁寧にモノローグを喋るというものがありますが、声優陣の演技が上手すぎて、大量の説明台詞も気にならない程です。感情が乗って喋られているので、説明感がなく、登場人物たちの説明台詞の多さも気にならないという声が多数聞かれています。

特に印象的だった声優陣

特に目立っていたのが猗窩座役の石田彰さんで、戦闘中の恐ろしい演技だけでなく、過去が明かされる終盤では胸を打つ感動の演技も披露しています。童磨を演じる宮野真守さんの腕前も絶妙で、やけにわざとらしく芝居がかった風に喋る童磨を、不自然に聞こえないほどの高い技術で表現しています。

猗窩座の人間ドラマが心を打つ

狛治としての過去回想

猗窩座の人間時代の回想は、原作でも評価が高かった部分が丁寧に映像化されています。恋雪と「来年も再来年も一緒に花火を見よう」と言っていたところに”狛治”の純粋な心と優しさが詰まっており、過ちを繰り返していたのもすべては父のためということからも、根は優しい人間だということが分かります。

自らの意志による消滅

もしも恋雪と慶蔵が毒殺されていなかったら、あのとき鬼舞辻無惨と出会っていなかったら、狛治にはもっと別の生き方をしてもらいたかったという思いが観客の心を打ちます。そして、自分のことを殴って消滅するシーンでは猗窩座ではなく狛治として最期を迎えられたのかという感動的な場面が描かれています。

記録的な興行成績の背景

なぜここまでヒットするのか

公開4日間で興行収入73.1億円を記録し、前作『無限列車編』を上回るペースでの大ヒットとなっているそうです。これは、原作のストーリーの良さとそれを最大限に活かすアニメの品質の高さという2点に尽きると思っています。

映画館での体験価値

155分という長尺にもかかわらず、「2時間半あっという間に過ぎていく」、「長いとは感じさせないくらいのハイクオリティ」という感想が多数聞かれてます。映画館ならではの立体感のある音響とマッチした臨場感も、ファンから高く評価されていると思います。

今後への期待と展望

三部作としての完成度

『無限城編』は三部作として制作されており、第一章では猗窩座戦までが描かれました。今後の第二章、第三章への期待も高まっており、「猗窩座も400億の男にしたい」という声がネット上で多数見られます。

鬼滅ブランドの継続性

『鬼滅の刃』は”平成以降で最も息の長いアニメシリーズ”になる可能性があり、今後のイベントや舞台化の動きも期待されているそうです。ファンの強い支持と制作者側の「一切妥協しない姿勢」がリンクしていることが、このような成功につながっていると思います。

『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』は、原作への忠実性、圧倒的な映像クオリティ、感動的なストーリー展開、そして155分という贅沢な時間を使って、ファンの期待を遥かに超える作品として完成したと思います。映画館での鑑賞体験は、まさに「極上のエンターテイメント」そのものです。ぜひ体験してみて下さい!

コメント

タイトルとURLをコピーしました