[Alexandros]バンド紹介
[Alexandros](アレキサンドロス)は、4人組のロックバンドである。2007年結成、2014年まで「[Champagne](シャンペイン)」名義で活動した後、改名した。ジャンルとしてはオルタナティブ・ロックを基調に、ハードロック、エモ、ポップパンク、インディーロックなど多彩な要素を取り入れたサウンドが特徴とされる。近年の楽曲にはポップでキャッチーな要素も加わっており、たとえば2019年のシングル「#あまりにも素敵な夜だから」では軽快なファンク・ポップ的サウンドが用いられている。ギターとドラムが前面に出る力強い演奏と、エモーショナルなメロディが共存し、国内外のロック・ファンに支持されている。
歌詞のテーマ・メッセージ性
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川上洋平さん(Vo&Gt)は最近のインタビューにて、歌詞制作について「自分の意見を書きました、飾りは要りません」と語っており、自身の感情や思いを飾らずに綴ることを重視している。デビュー曲「For Freedom」では、就職後も音楽活動を続けながらデビューを待つ焦りや怒りをそのまま歌詞にぶつけており、率直な表現が多くのリスナーの共感を呼ぶ。
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楽曲では英語詞や日英混在詞を用いることも多いが、近年は日本語詞の曲も増えている。川上さんによれば、作曲時にメロディーから浮かぶ言語で歌詞を書いており、長く海外にいた期間は英語詞が増え、日本にいる時間が長いと日本語詞が自然と多くなるという。
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歌詞のテーマには「夢」や「自由」への渇望、人生の行く末に対する不安と希望、青春期の葛藤などが見られる。例えば「spy」や「Forever Young」などの楽曲では、将来への恐れや期待が交錯する若者の心境が表現されている。代表曲「ワタリドリ」では、苦境を乗り越えて「自由に飛び立ちたい」という強い意志が歌われており、夢を追い続けることの大切さがメッセージとして込められている。
バンドの背景・結成の経緯
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2000年代: 川上洋平さん(Vo&Gt)が青山学院大学でバンドを結成。磯部寛之さん(Ba)も初期メンバーとして参加し、幾度かのメンバー変遷を経て活動。
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2010年: 1stアルバム『Where’s My Potato?』でインディーズデビュー。メジャーデビュー前は路上ライブやライブハウス公演を重ね、じっくりとキャリアを築いた。
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2014年3月: ライブツアー中の3月25日に、バンド名を「[Champagne]」から「[Alexandros]」に改名することを発表。同年3月28日に初の日本武道館公演を行い、新バンド名を正式にお披露目した。
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2015年3月: メジャーデビューシングル「ワタリドリ/Dracula La」をリリース(映画『明烏』主題歌を含む)。この「ワタリドリ」はリリース後に大ヒットとなり、ミュージックビデオはYouTubeで1億再生を突破した。
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2016年11月: 6thアルバム『EXIST!』がオリコン週間チャートで初登場1位を獲得するなど、バンドとしての人気と実力を確立した。以降も全国ツアーや国内大規模フェス出演を重ねていく。
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2018年:千葉・ZOZOマリンスタジアムで単独野外ライブも成功させた。
- 2025年:New Album「PROVOKE」を2025年4月23日(水)に発売。5月2日に仙台からツアースタート。初日からAdventureのような雨天であったが、ライブ会場内は熱い演出でオーディエンスを魅了した。※私は「PROVOKE」ヘビロテ中。Coffee Float (feat. hard life)がお洒落でcoolでした。
代表曲・人気曲と意味
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「ワタリドリ」 (2015年) – 映画『明烏』主題歌にも起用された代表曲の一つ。渡り鳥を意味するタイトル通り、自由に大空を飛び立ちたいという意志を象徴している。歌詞には未来への夢や希望が込められており、聴く者に勇気を与える内容となっている。ミュージックビデオはYouTubeで1億回再生を超えるヒットとなった。
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「For Freedom」 (2010年) – インディーズ時代のデビュー曲で、1stアルバムに収録。川上洋平さんが当時感じていた社会人生活への焦りや怒りを素直にぶつけたロックナンバーで、歌詞とリズムの絶妙さがマッチしていてリスナーを魅了する曲である。現在でもライブでの存在感がある色褪せない素晴らしい曲である。
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「Mosquito Bite」 (2018年) – 2018年公開の実写版映画『BLEACH』の主題歌として書き下ろされた楽曲。疾走感あふれるリフとキャッチーなメロディで構成されたロックナンバーで、メリハリが印象的なパワーソングである。
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「Arpeggio」/「Your Song」 (2018年) – セガのゲーム『JUDGMENT(ジャッジアイズ)』の主題歌(「Arpeggio」は主題歌、「Your Song」は挿入歌)。洋楽的なサウンドとメロディが魅力で、ゲームファンを中心に高い評価を得た。また、ミュージックビデオでは、木村拓哉さんが出演しており、話題となった。
海外での活動・グローバルな影響力
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[Alexandros]は海外展開にも積極的で、台湾やヨーロッパでのCD発売や、香港・台湾での単独公演を成功させている。2016年にはアメリカ・テキサス州オースティンで開催された世界最大級の音楽祭SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)に出演し、国際的なステージでも存在感を示した。
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2014年にはユニバーサルミュージックとのグローバル契約を発表しており、洋楽的な要素を持つ英語詞の楽曲を積極的に作るなど、グローバル市場も視野に入れて活動している。
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