この記事で分かること
- 映画『すべて真夜中の恋人たち』の公開日(2026年11月13日)と作品概要
- 岸井ゆきのさん、浅野忠信さんをはじめとするキャストと役柄
- ネタバレなしのあらすじ(公式ストーリーの範囲のみ)
- 川上未映子さんの原作小説と岨手由貴子監督について
- 語りを担当する松坂桃李さんの役どころと見どころ
映画『すべて真夜中の恋人たち』はいつ公開?作品概要
2026年11月13日(金)からTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
映画『すべて真夜中の恋人たち』は、2026年11月13日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国でロードショー公開されます。配給はビターズ・エンド、上映時間は139分です。川上未映子さんにとって初の長編小説映像化となる作品で、公開前から大きな注目を集めています。なお、映画公式サイトでは鑑賞にあたっての注意事項も案内されていますので、チケット購入前に公式サイトで確認しておくと安心です。
カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に選出された話題作
本作は、本年度のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門に選出され、海外メディアからも「言葉にできない何かを見事に掬い取る」「繊細で、優雅で、静謐」など高い評価を受けたと公式サイトで紹介されています。さらに、第39回東京国際映画祭のガラ・セレクション部門への公式出品も発表されており、日本公開に先立って国内外の映画祭で話題を呼んでいる一本です。静かな物語ながら、映画祭での評価の高さが作品の質を物語っています。
原作は川上未映子さんの同名小説|長編小説初の映像化
原作は、川上未映子さんの小説『すべて真夜中の恋人たち』(講談社文庫)です。公式サイトによると、川上未映子さん自身初の恋愛小説で、2011年の刊行以降、国内累計発行部数は40万部を突破しています。米・TIME誌が選ぶ2022年の必読書100冊に選ばれ、2023年には全米批評家協会賞・小説部門に日本人初の最終候補として選出されるなど、海外でも高く評価されてきた作品です。長らく望まれてきた長編小説の初映像化が、ついに実現しました。
あらすじ|人と関わることを避けてきた冬子の日常が動き出す(ネタバレなし)
フリーの校閲者・入江冬子の静かな日々
主人公の入江冬子は、フリーの校閲者です。公式サイトのストーリーによると、普段からお酒を飲まず、人と関わることを避けている冬子は、同業者たちが集まる飲み会に参加しても、周りの会話のペースに乗ることができません。数少ない友人で仕事相手でもある石川聖さんに「冬子っていつも何してるの?」と聞かれても、親しい人や趣味のない日常を語るだけ。誕生日である12月24日ですら何をするでもなく、ただ真夜中に散歩をするのが毎年の過ごし方だと話します。何もない日々をひとりで過ごす冬子の姿が、静かに描かれます。
年上の物理教師・三束さんとの出会い
一方の聖さんは、自分も似たようなものだとしながらも、食事などをともにする相手が複数人いることを冬子に打ち明けます。誰にでも物おじせずに自分の意見を言う聖さんと、自分の世界で静かに暮らす冬子。対照的な二人の関係も、この物語の大切な軸です。そしてある日、冬子はふとしたきっかけで、三束(みつつか)さんという年上の物理教師と知り合います。そこから、冬子の日常が少しずつ変化していく――というところまでが、公式ストーリーで紹介されている範囲です。この先の展開や結末については、この記事では一切触れません。冬子と三束さんの距離がどう育っていくのかは、ぜひ劇場で見届けてください。
映画『すべて真夜中の恋人たち』公式Xの投稿(東京国際映画祭ジャパンプレミアの舞台挨拶レポート。手を振る岸井ゆきのさん、浅野忠信さん、森田望智さん、岨手由貴子監督、川上未映子さんの集合写真です)
キャストと役柄を公式情報で紹介
入江冬子役・岸井ゆきのさん
主人公・入江冬子を演じるのは岸井ゆきのさんです。公式サイトのプロフィールによると、岸井ゆきのさんは映画『ケイコ 目を澄ませて』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞をはじめ多くの映画賞を受賞した実力派です。岸井ゆきのさんは公式コメントで「光の映画が出来ました。この映画は、日常に潜む詩的な美しさを映し出します」と語っています。人と関わることを避けてきた冬子が、三束さんとの出会いを通して少しずつ変わっていく心の動きを、岸井ゆきのさんがどう繊細に演じるのか、最大の見どころです。岸井ゆきのさんの出演作を振り返りたい方は、こちらの記事もあわせてどうぞ。
三束(みつつか)役・浅野忠信さん
冬子が出会う年上の物理教師・三束さんを演じるのは浅野忠信さんです。浅野忠信さんは、配信ドラマ『SHOGUN 将軍』で第82回ゴールデングローブ賞の助演男優賞に輝くなど、世界的に活躍する俳優です。公式コメントでは「三束さんという役を演じるにあたり、彼の秘密をとことん考えました」と語っており、多くを語らない三束さんという人物の奥行きを感じさせます。岸井ゆきのさんと浅野忠信さんの初タッグが、静かな物語に深い味わいを与えています。
石川聖役・森田望智さん
冬子の数少ない友人で仕事相手でもある石川聖さんを演じるのは森田望智さんです。森田望智さんは、来年度前期のNHK連続テレビ小説の主演を務めることも決まっている注目の俳優です。公式コメントでは「聖なりに愚直に生きている姿を、川上未映子さんの紡ぐ言葉の輝きを、ぜひスクリーンで見届けていただけたら嬉しいです」と語っています。海外メディアから「隠れたMVP」と評されたという森田望智さんの演技にも注目です。
早川典子役・深川麻衣さん、大橋役・塩野瑛久さん
早川典子を演じるのは深川麻衣さんです。深川麻衣さんは公式コメントで、典子について「結婚して子供がいながらも、主婦である自分や日常に虚無感を感じている、真夜中の恋人たちのうちの一人です」と紹介しています。大橋を演じるのは塩野瑛久さんです。塩野瑛久さんは、本作がフィルムで撮影されたことによる緊張感や、フィルムならではの光の美しさについてコメントを寄せています。お二人の存在が、冬子と三束さんの物語に現実感のある広がりを与えています。
中村優子さん、長井短さん、祷キララさん、中井友望さん、林裕太さん
脇を固めるキャストも充実しています。香織役に中村優子さん、ヌレセパの店員役に長井短さん、中村役に祷キララさん、高校生の冬子役に中井友望さん、水野役に林裕太さんが名を連ねます。高校生時代の冬子を演じる中井友望さんの存在は、冬子という人物の歩みを感じさせる大切な役どころです。実力派の皆さんが、静かな物語の世界を丁寧に支えています。
語り・松坂桃李さん|冬子の心の声を担当
本作で特徴的なのが、語りを松坂桃李さんが担当している点です。公式サイトによると、冬子の独白である語りを松坂桃李さんが担い、物語を支えています。松坂桃李さんは公式コメントで「今回は、主人公の入江冬子の心の声という特殊な形で参加させていただきました」と語っています。声のみの出演だからこそ際立つ松坂桃李さんの表現が、冬子の内面をより深く観客に届けてくれます。松坂桃李さんの魅力や主演作については、こちらの記事もぜひご覧ください。
映画『すべて真夜中の恋人たち』公式Xの投稿(ジャパンプレミアのオフショット。岸井ゆきのさん、浅野忠信さん、森田望智さん、岨手由貴子監督、川上未映子さんの和やかな集合写真です)
スタッフ|岨手由貴子監督と川上未映子さんの原作世界
監督・脚本は岨手由貴子さん|『あのこは貴族』以来の長編映画
監督・脚本を手がけたのは岨手由貴子さんです。前作『あのこは貴族』(2021年)が国内外で高く評価された岨手由貴子さんにとって、本作は劇場用長編映画の新作となります。岨手由貴子さんは公式コメントで「『光』についての物語を映画化する。そんな映画制作者にとっての夢のような企画に、武者震いをしながら飛び込みました」と語っています。確かな人物描写力と、空気感まで描き切る演出力が、川上未映子さんの繊細な世界観を立体化させています。
音楽は鈴木正人さん|フィルム撮影が映す「光」
音楽を担当するのは鈴木正人さんです。また本作はフィルムで撮影されており、塩野瑛久さんのコメントにもあるように、フィルムならではの光の捉え方が冬子たちの心情を表現しています。岨手由貴子さんが「散りばめられた光を繋ぎ合わせて星座をなすような映画」と表現する世界観は、大きなスクリーンでこそ味わいたい魅力です。川上未映子さんも公式コメントで、岨手由貴子監督と岸井ゆきのさん、浅野忠信さんによって原作の「静かな熱」がさらに濃く深くなったと語っています。
撮影・編集にも実力派スタッフが集結
スタッフ陣も実力派が揃っています。撮影は佐々木靖之さん、編集は山崎梓さんが担当しました。公式サイトのプロフィールによると、山崎梓さんは映画『ドライブ・マイ・カー』で日本アカデミー賞最優秀編集賞を受賞した編集者です。佐々木靖之さんは岨手由貴子監督の『グッド・ストライプス』『あのこは貴族』でも撮影を担当しており、監督と信頼関係で結ばれたチームが本作の世界観を作り上げています。照明の永田ひでのりさん、録音の髙田伸也さん、美術の安宅紀史さんも岨手組の常連メンバーで、フィルム撮影ならではの質感を支えています。
映画『すべて真夜中の恋人たち』公式Xの投稿(大橋役・塩野瑛久さんの雑誌インタビュー紹介。屋外で撮影された塩野さんの写真です)
見どころ|初タッグの化学反応と海外メディアの絶賛
岸井ゆきのさん×浅野忠信さんの初タッグ
公式サイトでも大きく打ち出されているのが、岸井ゆきのさんと浅野忠信さんの初タッグです。人と関わることを避けてきた冬子と、秘密を抱えた三束さん。多くを語り合うわけではない二人の間に流れる空気を、日本映画界を代表するお二人がどう演じ合うのかが最大の見どころです。浅野忠信さんが「この役をより確かなものにできたのは岸井ゆきのさんが演じる入江冬子さんがいたからです」と語っていることからも、共演の手応えが伝わってきます。
海外メディアのレビューも高評価
公式サイトには、海外メディアのレビューも多数掲載されています。「圧倒的な傑作。悲しみ、孤独、その果てにある愛を描き出す」という評や、「観る者を静かに、強く釘付けにする」という評など、静かな物語の力を称える声が並びます。現代人が抱えるリアルな孤独感と、それでも人と向き合うことの尊さを描いた作品として、国境を越えて共感を呼んでいることがうかがえます。大きな事件が起こるタイプの映画ではありませんが、心に小さなさざ波を立てるような鑑賞体験を求める方にこそおすすめの一本です。
よくある質問
Q. 映画『すべて真夜中の恋人たち』はいつ公開されますか?
A. 2026年11月13日(金)から、TOHOシネマズ日比谷ほか全国でロードショー公開されます。配給はビターズ・エンド、上映時間は139分です。
Q. 原作は誰の小説ですか?
A. 川上未映子さんの同名小説『すべて真夜中の恋人たち』(講談社文庫)です。川上未映子さんにとって初の恋愛小説で、長編小説の映像化も本作が初となります。国内累計発行部数は40万部を突破しています。
Q. あらすじに結末のネタバレは含まれますか?
A. この記事のあらすじは、映画公式サイトのストーリー紹介の範囲に留めており、結末には一切触れていません。フリーの校閲者・入江冬子が、年上の物理教師・三束さんと出会い、日常が少しずつ変化していく――という導入部分のみを紹介しています。
Q. 語りを担当しているのは誰ですか?
A. 松坂桃李さんです。松坂桃李さんは、主人公・冬子の独白(心の声)として語りを担当し、声のみの出演で物語を支えています。
Q. 原作小説を読んでいなくても楽しめますか?
A. この記事では原作の結末に触れる記述はしていませんので、原作未読の方も安心してお読みいただけます。映画は、冬子の日常と三束さんとの出会いという導入から丁寧に描かれる作品ですので、原作を知らない方も物語に入りやすい構成です。鑑賞後に原作小説を読んで、文章ならではの表現と比べてみるのもおすすめです。
Q. 鑑賞前に注意することはありますか?
A. 映画公式サイトでは、作品に関する鑑賞上の注意事項が案内されています。気になる方は、チケットを購入する前に公式サイトで内容を確認しておくことをおすすめします。
まとめ|静かな「光」の物語を劇場で
映画『すべて真夜中の恋人たち』は、2026年11月13日(金)から全国公開されます。川上未映子さんの原作小説を、岨手由貴子監督が岸井ゆきのさん、浅野忠信さん、森田望智さん、深川麻衣さん、塩野瑛久さんという実力派キャストで映画化し、松坂桃李さんの語りが冬子の心の声を届けます。カンヌ国際映画祭での高評価も後押しする、静かで繊細な恋愛映画です。人と関わることの難しさと、それでも誰かと向き合うことの尊さを描く物語を、ぜひ劇場の大きなスクリーンで味わってみてください。



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